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映画『キセキ ーあの日のソビトー』

何があっても!進め、俺たち。

映画『愛唄 ー約束のナクヒトー』公式サイト

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INTRODUCTION

〖超豪華ダブル主演が紡ぐ青春! 〗

2017年、最初にして最高にさわやかな感動ムービーがやってきた!“歯医者と歌手”という異色すぎる二つの夢を、全力で追いかける兄弟とその家族、そして仲間たちの青春ドラマを描き出す―それが「キセキーあの日のソビトー」。

この物語の主軸を担うのは今大注目の二人の主演俳優である。音楽の道に限界を感じながら、弟の才能に夢を託す兄のジンを演じたのは松坂桃李。『ピースオブケイク』(15)のオカマ役から「ゆとりですがなにか」(NTV)の童貞教師まで、近年劇的に役柄の幅を広げる松坂は、緑髪に口ひげ、タトゥーにピアスのロッカースタイルで夢と現実の間で闘うミュージシャンを見事に体現。劇中では歌唱も初披露し新境地を切り開いた。

その弟で歯医者を目指すヒデには菅田将暉。兄の背中を見て育ち、親の望みに報いようと努力する反面、仲間と音楽の魅力に純粋に引き寄せられる中で自分の生き方を見つけていく。その姿を、彼の書く歌詞と同じようにひたむきな真っ直ぐさで体現している。俳優の先輩・後輩という間柄である松坂とのナチュラルすぎる兄弟感も見どころだ。

さらにヒデの運命を後押しするガールフレンドには忽那汐里、ヒデたちの曲で生きる希望を見出す重病の少女を平祐奈が演じ、また、人の命を扱う重さを知っているがゆえに息子たちにも厳しく接する父親の小林薫、天性の明るさで一家を温かく照らす母親の麻生祐未、弟たちを応援する姉の早織が家族として兄弟の挑戦を見守っている。

〖まさか!?本当にあったキセキの物語〗

2007年にメジャーデビューした男性4人組のボーカルグループ「GReeeeN」。メンバー全員が歯医者で、素顔や本名を明かさないことでも有名な彼らのシングル「キセキ」は、ドラマ「ROOKIES」(TBS)の主題歌となりオリコン1位に輝き、誰もが知るヒットソングとして今でも歌い継がれている。

顔も出さない彼らがいったいなぜ―?そこには誰も想像しえない、数々のドラマと信じられない“キセキ”が存在していた。これはその名曲誕生にまつわる兄弟とその家族、そして仲間たちが起こした“奇跡”にいたる“軌跡”を描き出した、本当にあった“輝石”の物語である。

厳格な父と優しい母のもとに生まれたジンとヒデの兄弟。ジンはヒデが歯科大学の仲間たちと組んだグループで作ったデモテープを聴き、自らがプロデューサーとなってデビューさせようとするが、医師である父が音楽活動を許すはずもなかった。

両親の期待には応えたい、でも自分の夢も叶えたい。ヒデの思いと自身の願いを実現させるためにジンが考え出した秘策、それはメンバーの顔出し一切NGでCDをリリースすることだった―。

〖夢に向かって突っ走る!永遠の仲間たち〗

ヒデとともに“歯医者と歌手”の二足のわらじを突き進むメンバーを演じたのはいずれも今後の活躍が期待される若手注目株の横浜流星、成田凌、杉野遥亮。

松坂・菅田はもちろん、彼らも撮影前からボイストレーニングを重ね、実在するメンバーたちの歌い方や動きを研究し、それぞれに自分のものにしていった。

レコーディングやライブシーンでのパフォーマンスは本家「GReeeeN」のスタッフ直伝によるものである。

メジャーデビューへの階段を駆け上がっていくヒデたちとは対照的に、ジンのバンドが登場するパートでは、野間口徹演じるレコード会社の担当者との対立、そして夢に挫折し別の道を歩むという選択をするもう一つの青春が描かれる。

奥野瑛太が演じるバンド仲間とジンの織りなすほろ苦い友情もまた味わい深い。

〖奇跡を現実に変える兼重組〗

メガホンを取ったのは、是枝裕和監督らの助監督をつとめ、『ちーちゃんは悠久の向こう』(08)で監督デビューした兼重淳。悩み、葛藤しながらも前を向いて歩く若者たちに温かい眼差しを注いで撮り上げた。

さらに本作では是枝が制作協力として参加し、兼重をサポートしている点も注目である。

脚本は『黄泉がえり』(03)などの斉藤ひろしが担当し、ストレートで力強いドラマを紡いでいる。また、GReeeeNのメンバーHIDEの実兄であり、ジンのモデルにもなったJINが音楽プロデューサーとして参加し、音楽はGReeeeNが担当している。

サブタイトルの「ソビト」とは【素人・空人】のことで、自由に新しいことに挑戦していく人を指すGReeeeNによる造語。そこには家族とぶつかりながらも、互いに支え合って仲間を信じ、自分たちならではの夢の形を追い続けた二人の青年が重なって見える。それを言葉から現実にしたキャストとスタッフの幸せな出会いによって出来上がった映画は、文字通り「奇跡」の「軌跡」そのものである。

背景

STORY

メタルバンド「ハイスピード」のボーカル・ジン(松坂桃李)と、医大を目指す受験生ヒデ(菅田将暉)の二人の兄弟。厳格な医師の父・誠一(小林薫)と明るく優しい母・珠美(麻生祐未)のもとに生まれ、幼い頃から厳しく育てられてきた二人だったが、兄のジンは父の意に反して音楽の世界にのめり込んでいく。弟のヒデはそんな兄を案じつつ、父と同じ医学の道を志して勉強に励んでいた。

ヒデの浪人が決定した年、ジンのバンドはライブ中にレコード会社の目に留まり、メジャーデビューのオファーが舞い込む。しかし「音楽なんてくだらない」と父の猛反対を受けたジンは、バンドを続けるために半ば勘当状態で家を飛び出してしまった。

一方のヒデも自らの学力の限界を悟るが、いつも自分を信じて応援してくれる母が昔から歯が弱かったという話を聞き、新たに歯医者という目標に向けて勉強を続けることにする。

翌年ヒデは晴れて歯科大に合格した。しかし仲間との出会いにより再び音楽の魅力に引きよせられていたヒデは、実家の部屋でジンが残していったギターを手に取り弾き始める。音楽に触れているとすべてを忘れて夢中になれる自分がいた。そしてヒデはナビ(横浜流星)、クニ(成田凌)、ソウ(杉野遥亮)を誘って「グリーンボーイズ」を結成し、自分たちの曲を作り始める。

その頃ジンは自分のやりたい音楽とレコード会社から求められる路線のギャップ、そして仲間たちとの意識のズレにつまずいていた。それが原因でメンバーのトシオ(奥野瑛太)も脱退し、バンドは解散状態になってしまう。そんなとき、ヒデからアレンジを頼まれていたグリーンボーイズのデモテープを聴くと、心の底から音楽を楽しんでいるようなメロディーと歌声がヘッドフォンから流れてきた。弟たちの才能を肌で感じたジンは、彼らの音楽を手伝うことに。

そうしてむかえたグリーンボーイズの初ライブ。会場にはヒデが浪人中にCDショップで知り合ったガールフレンドの理香(忽那汐里)の姿もあった。ステージ上にヒデたちが現れ、オリジナル曲の「声」を歌い出すと、観客が一斉に沸く。

キラキラと輝く4人の姿をジンとトシオがフロアの隅で見守っていた。改めてバンドとの決別を告げるトシオを背に、目の前の4人に自分の夢を投影したジンは、自らの夢を彼らに託し、プロデューサーとしてサポートに回ることを決意する。

バンド時代に散々嫌味を言われたレコード会社の担当者・売野(野間口徹)に頭を下げ、弟たちの夢をつなぐために必死に奔走するジン。ようやく掴みかけたデビューの道。だが歯医者になるはずのヒデの音楽活動を知ったら父が許すはずもない。そこでジンはある秘策を思いつく。メンバーの顔を一切表に出さずに音楽のみで闘う勝負に出たのだ。

ヒデが歌詞を書き、ジンのマンションのクローゼットでレコーディングされた新曲「道」は、グリーンボーイズあらためGReeeeNのデビュー曲としてリリースされた。母や姉のふみ(早織)も喜んでくれたが、すっかり疎かになっていた学業の遅れに愕然としたヒデは、GReeeeNの活動を終わりにしようとする。そんなヒデに理香の言葉が突き刺さる。

「ヒデってホントは何がしたいの?」。

苦労して医者になり、たくさんの命を助けるために頑張っている父のことは尊敬している。母の期待にも応えたい。その一心で頑張ってきた。でも自分が本当にやりたいことは何なのだろうか。揺れ動くヒデの前に現れたのは兄ジンの姿だった。 その時、奇跡の歯車が動き始めた―!

CAST

【ジン】メタルバンド「ハイスピード」のボーカル。父の反対を押し切って音楽の道に進み、メジャーデビューを果たすも、音楽性の違いで仲間と衝突。弟のヒデが組んだグループの才能を見抜き、プロデューサーを買って出る。 松坂桃李

松坂桃李

Tori Matsuzaka as JIN

1988年、神奈川県出身。「侍戦隊シンケンジャー」(EX)で俳優デビュー。『麒麟の翼~劇場版・新参者~』(12)『ツナグ』(12)『今日、恋をはじめます』(12)で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。その他の主な出演作は『僕たちは世界を変えることができない。』(11)『王様とボク』(12)『マエストロ!』(15)『日本のいちばん長い日』(15)『ピース オブ ケイク』(15)『真田十勇士』(16)『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)など。2017年1月スタート「視覚探偵 日暮旅人」(日本テレビ系)に出演する他、2018年公開映画『不能犯』に出演する。

松坂桃李

【ヒデ】歯医者を目指しながらも仲間と作り上げる音楽の楽しさに魅了され、将来の進路に悩む青年。家族思いで何事にも全力で取り組む誠実な性格だが、歌詞や曲作りへのこだわりは兄のジンにも負けないほど揺るぎない。 菅田将暉

菅田将暉

Masaki Suda as HIDE

1993年、大阪府出身。「仮面ライダーW」(EX)でデビュー。『共喰い』(13)で日本アカデミー賞新人俳優賞。近年の主な出演作に『王様とボク』(12)『そこのみにて光輝く』(14)『明烏』(15)『暗殺教室』シリーズ(15・16)『ピンクとグレー』(16)『ディストラクション・ベイビーズ』(16)『二重生活』(16)『何者』(16)『デスノート』(16)『溺れるナイフ』(16)。『帝一の國』(2017.4.29公開)『あゝ荒野』(17)『銀魂』(17)『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(声優/17)が公開待機中。

菅田将暉

【理香】

ヒデのガールフレンド。CDショップで働いていたところ、「海援隊」が好きという渋い音楽の趣味がきっかけでヒデと知り合う。ヒデの才能に期待しており、恋人として、ファンとして、進路に迷う彼の選択に大きな影響を与える。

忽那汐里

忽那汐里

Shioli Kutsuna as Rika

1992年、オーストラリア出身。2013年に『許されざる者』『つやのよるある愛に関わった、女たちの物語』で日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。主な出演作に『BECK』(10)『マイ・バック・ページ』(11)『ペタル ダンス』(13)『海難1890』(15)『女が眠る時』(16)など。

忽那汐里

【結衣】

誠一の患者。難しい心臓病と闘っているが、ヒデたちの曲を聴いて生きる希望を持つ。

平 祐奈

平 祐奈

Yuna Taira as Yui

1998年、兵庫県出身。映画『奇跡』(11)でデビュー。「おはスタ」(TX)のおはガール出身。主な出演作に『青空エール』(16)。『きょうのキラ君』『サクラダリセット前編/後編』『暗黒女子』『LeLIFE』『忍びの国』など公開待機作多数。

【珠美】

ジンとヒデの母親。妻として夫の考えを尊重しつつ、音楽の道を進む2人の息子を優しく見守る。

麻生祐未

麻生祐未

Yumi Aso as Tamami

1963年、大阪府出身。1985年、カネボウ化粧品キャンペーンガールに選出。主な出演作に『今日、恋をはじめます』(12)『麦子さんと』(13)『レインツリーの国』(15)『疾風ロンド』(16)などがある。

【誠一】

ジンとヒデの父親。医師。息子にも人を助ける仕事に就いてほしいと願う。音楽活動は一切認めない。

小林薫

小林薫

Kaoru Kobayashi as Seiichi

1951年、京都府出身。状況劇場を経て映画やドラマほかで幅広く活躍。『東京タワーオカンとボクと、時々、オトン』(07)で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞受賞。近年の代表作は『深夜食堂』シリーズなど。

【ナビ】

グリーンボーイズのメンバーで、ヒデとは予備校時代からの付き合い。ピアノが得意な歯医者の息子。

横浜流星

横浜流星

Ryusei Yokohama as navi

1996年、神奈川県出身。「烈車戦隊トッキュウジャー」(EX)『オオカミ少女と黒王子』(16)『全員、片想い』(16)などに出演。「潜入捜査アイドル・刑事ダンス」(TX)が現在放送中。『天使のいる図書館』が2017年初春公開予定。

【クニ】

グリーンボーイズのメンバー。元DJで常に軽いノリだが、周りをよくみるバランスタイプ。

成田凌

成田凌

Ryo Narita as 92

1993年、埼玉県出身。「MEN'SNON-NO」専属モデルのほか連続ドラマ「FLASHBACK」(フジテレビNEXT)で俳優デビュー。主な出演作に「ふれなばおちん」(NHK-BS)「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS)、声優として『君の名は。』(16)など。

【ソウ】

グリーンボーイズのメンバー。天真爛漫で無意識に色々なものを触ってしまう癖がある。バスケが得意。

杉野遥亮

杉野遥亮

Yosuke Sugino as SOH

1995年、千葉県出身。第12回「FINEBOYS」専属モデルオーディションでグランプリを獲得し、専属モデルをつとめる。「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」(NTV)に出演。本作が映画デビューとなる。1月スタートドラマ「嘘の戦争」(フジテレビ・関西テレビ系)に出演する他、映画『兄に愛されすぎて困ってます』が2017年夏公開。

【ふみ】

ジンとヒデの姉。離れて暮らしているが、二人の人生を陰ながら応援している頼れる存在。

早織

早織

Saori as Fumi

1988年、京都府出身。「ケータイ刑事銭形雷」(BS-i)で主演。主な出演作に『舞妓Haaaan!!!』(07)『旅立ちの島唄〜十五の春〜』(13)『百円の恋』(14)『過激派オペラ』(16)などがある。

【トシオ】

ジンの親友で、お調子者のハイスピードのギター担当。赤い髪がトレードマーク。

奥野瑛太

奥野瑛太

Eita Okuno as Toshio

1986年、北海道出身。『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』(12)で主演。その他の出演作は『クローズEXPLODE』(14)『64-ロクヨン- 前編/後編』(16)『世界から猫が消えたなら』(16)など。

【売野】

レコード会社のディレクター。ジンのバンドをスカウトする。嫌味だが、ビジネスセンスはピカイチ。

野間口徹

野間口徹

Toru Nomaguchi as Urino

1973年、福岡県出身。『シン・ゴジラ』(16)『疾風ロンド』(16)『海賊とよばれた男』(16)「とと姉ちゃん」(NHK)「スニッファー嗅覚捜査官」(NHK)など出演作多数。コントユニット「親族代表」のメンバーでもある。

STAFF

監督:兼重淳

Directed by Atsushi Kaneshige

1967年、群馬県出身。助監督として『冷静と情熱のあいだ』(01)、『世界の中心で愛をさけぶ』(04)、是枝監督作品では『奇跡』(11)『そして父になる』(13)『海街diary』(15)『海よりもまだ深く』(16)など。『ちーちゃんは悠久の向こう』(08)で監督デビュー。その他監督作に『腐女子彼女。』(09)、短編映画『スパゲッティナポリタン』(09)がある。

監督:兼重淳

松坂桃李について

彼ほど台本を大切にしてくださる方は居ないと思います。私が現場で台詞を変えてしまった時、以前のセリフが残っていた事がありました。それだけ台本を何度も読み、役作りをされたんだろうと感じました。台本を読み込んで読み込んで、登場人物を自分に引き寄せていくタイプなのだと思います。

菅田将暉について

繊細なのに豪快、そして感性が本当に豊かな人です。場面の説明をしていても、フムフムと聞いて、最後に「◯◯ですよね?」と、テーマだけ確認して終わる、そんなタイプの俳優さん。登場人物に納得したら、なんでも出来てしまう人なんです。登場人物にスッと入り込んでしまうタイプの俳優さんです。

MESSAGE

誰もが、子供のころは「なんにでもなれる」と思っている。歳を重ねるごとに家庭環境や自分の才能に悩み、「なりたいもの」が、いつの間にか「なれるもの」を探すようになる。ただ、「なりたいもの」を諦めない、立ち上がる、そして突き進む。こんな想いをカタチにしたかった。観た人の、魂に訴えかけるような映画にしたいと思った。GReeeeNの楽曲の様に、明るく、楽しく、そして、ただただ真っ直ぐに。
「未来へ向かう、すべての人へ」
この物語を贈ります。

プロデューサー:小池賢太郎

Produced by Kentaro Koike

1968年、東京都出身。共同制作として『ただ、君を愛してる』(06)、制作として『エクスクロス魔境伝説』(07)『釣りキチ三平』(09)『奇跡』(11)『すべては君に逢えたから』(13)『わたしのハワイの歩きかた』(14)『シンドバッド』シリーズ(15、16)『CUTIE HONEY -TEARS-』(16)などがある。

脚本:斉藤ひろし

Written by Hiroshi Saito

2000年シッチェス・カタロニア国際映画祭にて、最優秀脚本賞を『秘密』(99)で受賞。2004年には『黄泉がえり』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。ほか主な脚本作品として『ロッカーズROCKERS』(03)『チーム・バチスタの栄光』(08)『ジェネラル・ルージュの凱旋』(09)『余命1ヶ月の花嫁』(09)などがある。

GreeeeN's Select

主題歌:GReeeeN /「ソビト」Main Theme GReeeeN / SOBITO

GReeeeN

映画のお話があってから、すぐ主題歌は「ソビト」が良いと決めてました。10年以上も前に作った大切な曲、ずっと世の中に出すタイミングを見計らってましたが、今がまさにその時だと思いました。あの頃の想いを今の感覚で生まれ変わらせアレンジやレコーディングをさせて頂きました。僕達にとって11年目となる新たなスタートに繋がる素敵な曲が出来たと思っています。映画『キセキ-あの日のソビト-』にある、仲間との葛藤も、日常にある大事な人との愛情も、全てがこの曲にあるように思います。全ての大事な人へ、皆様の心に残るような曲になっていける事を願ってます。 by GReeeeN

Profile

HIDE、navi、92、SOHの男性4人組福島県で結成されたボーカルグループ。2007年メジャーデビュー。メンバー全員が歯科医師免許を持ち、医療と両立を考えて顔を伏せて活動している。現在の拠点は、HIDEとnaviは北海道、92は沖縄、SOHは福島と、日本中に離れて活動している。そのため、音楽創作をもっぱらインターネット上でやり取りしており、国内でも稀なクラウドコンピューティンググループの先駆けとして活動している。「愛唄」「キセキ」「遥か」「オレンジ」「ビリーヴ」等、デビュー以来数々のヒット曲を生み出す。「キセキ」は今も日本国内においてもっとも多くダウンロード販売されたシングルとしてギネス記録を持つ。

PRODUCTION NOTE

キセキのはじまり

キセキのはじまり

本作の歩みはGReeeeNのプロデューサーを手がけるJINと小池賢太郎プロデューサーとの偶然の出会いから始まった。好奇心とバイタリティにあふれ、天性の吸引力を持つJINの人柄に惹かれた小池は、GReeeeNのメンバーHIDEの実兄でありグループのすべてを見てきた彼からGReeeeNが今の形になるまでの知られざるビハインドストーリーを聞くと、ぜひその物語を一本の映画にして世の中に伝えたいと熱望する。

男性4人組からなるGReeeeNはメンバー全員が歯科医業と両立させながら音楽を続けている異色のボーカルグループ。2007年のメジャーデビューから一貫してメンバーの素顔や名前を伏せたまま活動しており、音源のリリース時も本人たちが雑誌やテレビに出てプロモーションをすることはない。にもかかわらずその楽曲は幅広い共感を呼んで愛され、モーションキャプチャーを取り入れたライブを成功させるなど、本人不在を強みに変えた挑戦で人と人をつなぐ音楽の形を切り開いている。顔もわからない彼らの音楽の何が、どうして、こんなにも人々の心をとらえるのか。そこには彼ら自身がGReeeeNになるまでに向き合ってきた家族や兄弟との関係、恋人や仲間と築いてきた絆があった。

かつて是枝裕和監督の『奇跡』(11)をプロデュースしていた小池は、同作で助監督をつとめていた兼重淳を監督に抜擢し、ここでも一つの「キセキ」がつながる。『余命一ヶ月の花嫁』(09)や『抱きしめたい ー真実の物語ー』(14)で実話を基にしたフィクションを執筆してきた脚本家の斉藤ひろしは、GReeeeNが広く世の中に知られるターニングポイントとなった名曲「キセキ」の誕生に焦点を合わせ、そこにまつわる人たちのドラマを作り上げた。

実在の人物を演じる

プレッシャーと期待

実在の人物を演じるプレッシャーと期待

物語の柱となるジンとヒデの兄弟役には松坂桃李と菅田将暉が起用された。共に出演作が相次ぎ、今もっとも勢いに乗っている二人が、『王様とボク』(12)以来となる共演で信頼関係を見せている。

撮影前、モデルとなったJINとHIDEに会った松坂と菅田は、すぐに本人たちの人柄に魅了された。対照的なキャラクターでありながらも、そこで二人に共通して感じた「人としての能力が高い」という印象は、それぞれの役を演じる上での大きなヒントとなる。

戦隊ヒーローから時代劇まで様々な役を経験してきた松坂だが、真正面から歌声を披露するミュージシャン役は初めて。しかもメタルバンドのボーカルということで、緑色の髪にトライバルなタトゥーやピアスなどビジュアル面から大胆にイメージチェンジ。腕のタトゥーの☆はハイスピードのメンバー数と同じ四つが刻まれている。一方の菅田もユニークでエキセントリックな役のイメージが強いが、本作では強烈な父や兄の影響下で人生を模索する若者の等身大の姿と、歯科大生とミュージシャンの二足のわらじを履く超人的な才能を、当たり前のように共存させる人物像を成立させている。劇中の舞台である当時に流行ったXLARGEやSILASなどストリート系のブランド、オーバーサイズのデニムなど、トレンドを敏感に取り入れてさらりと着こなすヒデのスタイルには、菅田のアイディアが反映されている。

を込めた音楽作り

“魂”を込めた音楽作り

本作にはヒデが在籍するグリーンボーイズと、ジンの率いるハイスピードという二つのグループが登場する。それぞれのグループでボーカルをつとめる菅田と松坂はクランクインの約2ヶ月前からボイストレーニングに励んだ。ボイストレーナーは様々なアーティストを指導してきた安藤未緒。トレーニングは「歌うために普段は一部しか使っていない筋肉をフルに動かす」訓練とのことで、単に声を出すだけでなく喉を開くストレッチやマッサージもそこに含まれるが、「(松坂は)メタル特有の、音を“当てる”声の出し方でコツをつかむのが上手い」「(菅田は)リズム感がよく、感覚的に発声を習得するセンスがある」と彼女は両者を絶賛した。

ハイスピードが劇中で歌うのは本作の音楽プロデューサーもつとめるJINが書き下ろしたオリジナル曲「the way」である。町田のスタジオで行われたバンド練習シーンの撮影では赤髪ギターのトシオ(奥野瑛太)も加わり、エネルギッシュな演奏に怒りをぶつけるような攻撃的なボーカルが炸裂した。力強くマイクを握りしめ、激しく首を振りながらの熱いパフォーマンスには、兼重監督も思わず「松坂さん、明日、首、大丈夫かなあ?」と心配するほど。もう1曲の「UNCHAINED」を披露したライブシーンの撮影は、トシオ役の奥野が熱演するあまりギターの弦が切れてしまう白熱ぶりで、「歌は苦手なものとしてずっと避けて通ってきた」という松坂の振り絞るような熱唱は必見だ。

また、GReeeeNのメンバーを演じる横浜流星(ナビ)、成田凌(クニ)、杉野遥亮(ソウ)もボイストレーニングを積んでいた。本物のメンバーの歌い方や動き方のレクチャーを受けて特徴をつかみつつ、演者それぞれの声質や個性が合わさって、映画オリジナルのGReeeeNが出来上がっていく。撮影中の待ち時間には菅田がギターを弾きながら皆で歌うシーンもたびたび見られ、爽やかなサウンドと伸びやかな声のハーモニーが、若く和気あいあいとしたチームの明るい未来をうかがわせていた。ちなみに本編中でヒデが鳴らしているアコースティックギターは、かつてJINが使っていたものと同じモデルである。

あるいはドキュメンタリー

のような日々

あるいはドキュメンタリーのような日々

兼重監督が現場で繰り返し口にしていたのは「お芝居が固まりきらないうちに本番に行こう」ということ。リハーサルで役者が見せた仕草や表情、空気感を生かし、生の感覚をそのままカメラに収めたいという思いが伝わってくる。どんなときでも役者がのびのびと演じられるように、現場の和やかな雰囲気作りには監督が誰よりも気を配っていた。

そんな演出術が発揮されたのは、ジンの部屋のクローゼットでヒデたちが曲作りやレコーディングをするシーン。事前にハモり方やタイミングを調整しつつも、自由なムードがなくならないうちに本番に入る。レコーディングシーンでは壁を防音用のファーで覆った狭いスペース(通称“トトロの部屋”)に一人ずつ入り、実際にマイクの前で生歌を録音しながら撮っていく。空調を切り、静まり返った室内に歌声が響き始める。張りつめた緊張感が次第に笑顔に変わっていく―。カメラの裏では先に歌い終わったメンバーがモニター前で残りのメンバーを応援するというチームワークが自然と見られ、劇中でハモる楽しげな姿と重なってくる。4人揃ってのフルコーラスにはカメラマンが涙をこらえきれないほどの記念すべき撮影となった。

また別の日には、ジンとヒデが商店街で正面からぶつかり合うシーンが撮られた。ここでのジンのセリフを兼重監督と演出部は当日ギリギリまで迷っていた。学業のためにGReeeeNを終わりにしようとするヒデに「勝手なこと言ってんじゃねえよ。自分の気持ちにまっすぐ生きてんのかよ?」と掴みかかるジンと、「今まで好き勝手やってきた兄ちゃんにそんなこと言われたくない。お前に俺の何がわかるんだよ!?」といつになく感情的になって声を荒げるヒデ。ヒデとしては核心を突かれて痛い部分もあるが、ジンはただ正論で説き伏せたいわけではない。ではなぜそこまで言うのかというと、ヒデの才能を認めているからこそなのだが、果たしてこのシーンでヒデにそれが伝わって見えるだろうか。兄弟ゆえの複雑な関係がさらけ出される、互いに実力を認め合っている役者同士ならではの体当たりの応酬は必見だ。

そしてヒデたちがGReeeeNの前身となるグリーンボーイズとして初ライブのステージに立ち、それを観客フロアからジンが見守るシーンは、本作最大の見どころの一つである。ロケ場所となった都内のライブハウスには大勢のエキストラが詰めかけ、本物のライブさながらの熱気に包まれた。ステージ上に上がってみると、そこは華やかなライトに照らされ、フロアで楽しむ観客の顔も輝いて見える。しかしそこからフロアに降りてみると、ステージが眩しい反面、それを見つめるジンとトシオの切なさも胸にしみてくる。同じフロアではガールフレンドの理香を演じる忽那汐里もヒデたちのパフォーマンスに感銘を受けており、一つの空間に様々な思いがうずまく奥行きのあるシーンとなっている。

こうして共に音楽の道を歩み出した兄弟と仲間たち、それを支える家族の物語は、シンプルでストレートだからこそ多くの人の心に届き、その背中を押してくれる。そこには「GReeeeNの曲を聴いた人には幸せになって欲しい」という兼重監督の願いが込められている。

この瞬間を全力で生きる、すべての"ソビト"たちへ―

松坂桃李 菅田将暉 忽那汐里 平祐奈 / 横浜流星 成田凌 杉野遥亮 早織 奥野瑛太 野間口徹 麻生祐未 小林薫 監督:兼重淳 脚本:斉藤ひろし 音楽:GReeeeN 主題歌:GReeeeN「ソビト」(ユニバーサル ミュージック) プロデューサー:小池賢太郎 音楽プロデューサー:JIN 製作:松井智 村松秀信 木下直哉 木原康博 町田晋 市村友一 寺島ヨシキ 牧和男 共同プロデューサー:丸山文成 柳迫成彦 アソシエイトプロデューサー:飯田雅裕 千木良卓也 平石明弘 協力プロデューサー:田口聖 撮影:向後光徳 照明:斉藤徹 録音:吉田憲義 美術:布部雅人 装飾:斉藤暁生 編集:小原聡子 キャスティング:田端利江 劇伴:大野宏明 衣裳:下田梨来 ヘアメイク:知野香那子 助監督:森本晶一 スクリプター:押田智子 制作担当:角田隆 ラインプロデューサー:中円尾直子 宣伝プロデューサー:徳安慶憲 「キセキ −あの日のソビト−」製作委員会:ハピネット 東映 木下グループ ジョーカーフィルムズ ハイスピードボーイズ 朝日新聞社 エイベックス・ピクチャーズ イオンエンターテイメント 企画協力:ハイスピードボーイズ 製作プロダクション:ジョーカーフィルムズ 配給:東映

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